認知症には種類がある

認知症には種類がある

一言で認知症と言っても、認知症にはいくつか種類があります。

私達が知っている認知症は実は極一部の話であり、それすらもしっかりと理解していないのです。

認知症を知ることで、どれだけ認知症が恐ろしいものかわかります。

そして、認知症の恐ろしさを知ることで、認知症にならない為に予防しようという意識が生まれます。

その為にはまず、認知症を知る事から始めましょう。

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認知症の種類

認知症にはこのような種類があります。

誰もがなり得る可能性がある病気ですから、しっかりと知識をつけておきましょう。

神経変性疾患による認知症

最も多いとされているのが、この神経変性疾患による認知症です。

こちらは脳の神経細胞が死滅することによって発症する病気となっています。

脳の神経細胞が死滅する原因は多様で、中には原因がハッキリしていないものもあります。

神経変性疾患の場合、脳のどの部分が変性したかによって症状も異なります。

神経変性疾患の種類としては、

アルツハイマー型認知症

レビー小体型認知症

前頭側頭型認知症

大脳皮質基底変性症

進行性核上性麻痺

などが挙げられます。

最も多いのが、皆さんもご存知かと思いますが、アルツハイマー型認知症です。

これは認知症の中でも代表的なものと言えると思います。

あまり聞き馴染がないかもしれませんが、レビー小体型認知症はパーキンソン病の近縁疾患とも言われています。

前頭葉頭型認知症はピック病などを含みますし、大脳皮質基底変性症は認知機能障害の他に手足や体の不随意運動が生じる特徴があります。

進行性核上性麻痺もパーキンソン病に類似した運動障害が生じますし、認知機能障害も起こします。

この場合、前頭葉を中心に障害が起こるので、認知機能障害の部分だけで言えば、前頭側頭型認知症と類似しています。

些細な違いだけで、別の認知症となることもあり得るのです。

脳血管障害による認知症

脳血管障害による認知症とは、その名の通り脳の血管による障害が原因で認知症を起こすものです。

脳梗塞

脳出血

くも膜下出血

ビンスヴァンガー病

遺伝性脳小血管病(CADASIL,CARASIL)

などにより、脳の組織が破壊されてしまい、その影響で認知症が発症してしまいます。

このことが原因でおきた認知症を血管性認知症と言います。

これらの怖いところは、脳卒中などで倒れたなどの原因がなくても、小さな梗塞が数回起こる多発脳梗塞でも認知症を引き起こす可能性があるということです。

つまりこれは、自覚がないまま血管性認知症を発症してしまうということです。

若いからと言って油断は出来ません。

比較的若い年代でも、この脳血管障害を繰り返しおこしている人は結構いるようです。

そしてその結果、認知症になってしまうケースは珍しくありません。

気付きにくいからこそ、定期的な検査が必要になってくるでしょう。

炎症による認知症

細菌やウイルスによって炎症を起こし、その後遺症として認知症になる可能性があります。

ただこの場合、認知症の症状は出てしまいますが、それが進行することは滅多にないようです。

ですが、中には慢性や進行性に炎症を起こす病気もあるようで、その場合は後遺症の認知症も進行してしまう可能性が大きいようです。

細菌性脳炎

ウィルス性脳炎(日本脳炎、単純ヘルペス脳炎、エイズ等)

クロイツフェルト ヤコブ病

その他の脳炎(結核、梅毒等)

これらの細菌はプリオンと呼ばれる特殊な蛋白の感染によるもので、クロイツフェルト・ヤコブ病などは炎症による認知症の原因として考えられています。

細菌やウイルスなら薬で治るだろうと軽視しがちですが、このような後遺症が待ち構えているので軽く考えてはいけません。

脳腫瘍による認知症

これは文字通り、脳に腫瘍が出来ることで認知症を引き起こします。

脳の腫瘍が大きくなればなるほど、認知症も進行していくと考えられていますが、手術などで腫瘍を取り除いたり小さくすることが出来れば、認知症もなくなったり進行が止まる可能性が高まります。

どちらにせよ、脳に腫瘍があるのは危険なので、お医者さんとよく相談するといいでしょう。

外傷その他の外科的疾患による認知症

外傷や外科的疾患でも認知症になる可能性は大いにあります。

勿論手術や治療によって改善されるケースもありますが、注意しなければならないケースがとても多いようです。

頭部外傷

慢性硬膜下血腫

正常圧水頭症

このようなことから、認知症を引き起こすことがあります。

正常圧水頭症に関しては、歩行障害や排尿障害を伴うことが多いのですが、場合によっては認知症だけが現れるケースもあります。

その他、認知症と類似の症状をきたす疾患の種類

中には治療可能な認知症に分類されるものもあります。

脳に障害が起こっていないものであったり、意識レベルが低下したことによって起こるものであったり、厳密に言うと認知症とは言えないレベルのものでも、時には認知症と診断される場合があります。

甲状腺機能低下症

肝性脳症(肝不全)

腎不全

呼吸不全

ビタミン(B1、B12、葉酸等)欠乏

中毒(薬物、一酸化炭素、アルコール等)

見ておわかりかと思いますが、これらは私達にとって身近な病気であるということです。

この中で知らないとか、聞いたことがないという病名などはないと思います。

それだけ身近な分、血液検査や尿検査、その他一般的な内科の検査で診断がつきやすいので、しっかりと医師の診察を受けることが大事になります。

ちょっとしたことで認知症を予防出来るなら、検査も定期的に行くべきでしょう。

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